国のパブコメ「2050年カーボンニュートラルを始めとした持続可能な社会に向け、循環経済を最大限利用した循環型社会の将来像及びそのアプローチ」に対する意見を提出しました。
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  • ✎IRIEP事務局
  • 2022/02/28

IRIEPは、資源循環の促進並びに国の第四次循環型社会形成推進基本計画に寄与するべく当該パブコメに意見を提出しました。パブコメには3つの質問があり、意見の概要はつぎのとおりです。

  • 質問1 2050年カーボンニュートラルを始めとした持続可能な社会の構築に向けて、製造、流通、販売、消費・使用、廃棄等のライフサイクル全般での適正な資源循環の取組の必要性についてどのように考えますか。
    • ・廃棄物の発生を抑制するための制度設計、あるいは見直しが必要である
    • ・一つは拡大生産者責任を発展させる必要がある
    • ・二つ目は、モノを作る動脈産業とモノを解体やリサイクルする静脈産業を一体的に考え、資源再生を担う静脈産業を起点とした資源循環を考える必要がある
  • 質問2 我が国においては、これまで3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取組を積み上げてきたところだが、近年、シェアリングやサブスクといった新たなビジネスモデルが台頭してきている。循環経済の取組を企業の本業や様々な主体の取組として実施し、さらに深化させ、社会全体に拡大させていくには、どのような取組が考えられますか。
    • ・現在流通している製品を含めたリユース促進の抜本的な施策と実行
    • ・不要となった製品の長期使用を目的としたリユース市場のさらなる拡大と製品に必要な機能の維持のための製造事業者等による修理部品等供給体制と修理・修繕体制の拡充が必要
    • ・部品交換など修理・修繕すべき情報を取扱説明書等で消費者、小売業者や修理専門業者等に周知する
    • ・使用済みとなったもの、あるいは不要となったものを二次、三次、四次など流通させるための規制の緩和
  • 質問3 第四次循環基本計画では、環境的側面だけでなく、経済的側面や社会的側面も含め、これらを統合的に向上させていくことを目指した関連施策を盛り込んでいるところ。循環経済の取組を推進することになり、かつ、福祉や教育、貧困を始めとした「持続可能な開発目標」(SDGs)の実現にも貢献する取組として、どのようなものが考えられますか。
    • ・循環経済における雇用の創出を目的とした施策を講ずる
    • ・循環経済の基盤、すそ野にしっかりとした施策を講じる
    • ・標準産業分類や標準職業分類にリユース(再使用)、リペア(修理・修繕)、リファービッシュ(主に改修)、資源回収、解体、破砕、リサイクル(再生利用)などを拡充することが必要
    • ・技能実習制度移行対象職種・作業への追加を行い、日本の高いリサイクル技術・技能を開発途上国等へ普及、促進するための機会を創出することが必要

【参照サイト】環境省 報道発表
【参照サイト】e-Govパブリック・コメント